諸井医院

静岡県袋井市小児科・内科 諸井医院

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院長の健康情報

暑くなってきました。これから一番大切な事は…

1)こまめな水分摂取
のどが渇いていなくても、30分や1時間と時間を決めて50cc、100ccずつでもよいので飲みましょう。

2)日除け
木陰を利用し、帽子、日傘、サングラス、UVカットクリームなどで直射日光や紫外線から身体を守りましょう。
また、朝夕は日射しが低く紫外線が直に目に入り白内障の原因となることがあるため眼の保護をしてください。

3)風通し
蒸し暑さが熱中症の大敵です。気温31度:湿度75%の場所と、気温38度:湿度35%の場所では気温31度、湿度75%(湿度が高い)の方が多くの人が倒れたとするデータがあります。
窓はひとつだけ開けるのではなく、その対側の窓も開け、風が通るようにしましょう。

4)エアコンと扇風機
エアコンと扇風機を同時に運転させるとエアコンの温度を1~2度上げることができ扇風機を使用しても電力消費量の節約にもなる様です。

5)食事
夏場の暑さで身体の組織が痛みます。
修復にはタンパク質、ビタミン、ミネラルの3種類が必要になります。
タンパク質…豆類を多く摂りましょう。牛乳やチーズなどでタンパク質やカルシウムなどを補うのも良いです。
ビタミン、ミネラル…野菜、海藻、お酢、梅などがお勧めです。

まとめますと…
●直射日光、紫外線を避ける。
●蒸し暑くなく過ごす。
●タンパク質、ビタミン、ミネラルを多く摂る。
●お酢、梅を摂ると食欲増進につながり、夏の元気のキーポイント、クエン酸を摂ることになります。
●運動は朝夕の涼しい時間帯がお勧めです。その際、眼を守っていただくために、つばの広い帽子やサングラスなどを使用してください。

自律神経を大切に!

自律神経を大切に!

一年ぶりに筆をとります。

今は、季節の変わり目、身体も衣替えの季節です。
そこで大活躍なのが、自律神経です。血管を開き、汗をかきやすい身体にして熱がこもらないようにするのです。このため、血圧は、低い傾向にあり、少し怠さをおぼえることもあります。日頃、血圧が、低目の人には、つらい季節です。

また終日冷房の効いた、部屋などにいる人、冷たいものを多く摂る人などは、身体が、熱を逃がしやすいように変わっているのですから、冷たさが入ってくるし、熱は逃げていくので体がだんだん冷えていくことになります。
このため、こんどは、血管を縮めて熱を逃がさないようにしなければ、なりません。

このため、自律神経は、ふだんやっていることと逆のことをやらなければならず、自律神経への負担となります。この負担をかけ続けると、不眠、怠さ、頭痛、寒け、微熱、異常発汗などの症状が現われてきます。
 
     対策             と                  効果
1.冷房を効かせ過ぎず、水分は少し多目に摂り、
 睡眠を十分に取る。気温と部屋の温度差を5度以内に保つ。
自律神経の休養になる。 
2.冷たいものを多く摂り過ぎない。  体が冷え、代謝機能がおちる。 
3.熱いものを摂り汗をかく。
 (暑い時でも熱いものを)
体が暖まり代謝が盛んになり、エネルギーが生まれる。
4.ストレスを貯めない。
 涼しい時や早起きをして軽い運動。
 身体を強く動かした時は、塩分・水分を十分に。
気分の転換になり、自律神経の調節に役立つ。
水分と一緒に塩分も出ていく。 
5.風通しの良い服装にする。  順調な発汗を促し体温調節に役立つ。 
 

先生から
あなたの気付かないところであなたの自律神経は
頑張ってくれています。
自律神経をいたわりましょう。

私のメタボ対策. 先入観念を捨てよう

先生から
 

私、昨年5月に受けた健診で体重76kg、身長は170cm、血圧150-110、総コレステロール238mg/dl、中性脂肪168mg/dlを指摘され、体重をおとすことと、血圧のコントロールを勧められました。この結果をみて、体重のコントロールなどここ数年なんどか試みましたが、2~3kgやせても75~76kgくらいにもどってしまっていてあきらめていました。

しかし妻の発案により朝食をあまりとらず、昼食、夕食は普通にとる、酒量を減らすなどをしてみました。私も朝・晩の犬の散歩に加え1日2~3km余分に歩くことを心がけました。これを悩んだ末に健康のため7月よりはじめました。自分の体重コントロール、酒量を減らす、犬の散歩以外の運動(とはいっても歩くだけですが)をするなど続けられるのかと思いましたが、効果はどのくらいあるのだろうと思っていました。しかしやらずに悩んでいるよりまずやってみよう、結果が芳しくなくても、挑戦してみることが大切と思いはじめたのでした。

9月ごろになり体重は70kgを割りこみ、12月ごろには66~67kgになりました。また少し降圧剤の力を借りてはいますが、血圧も120-80くらい、10月ごろより安定しはじめ、コレステロール値も1月で180程度、中性脂肪も70程度におちついてきています。3月現在体重68kg、血圧は110-80程度です。

朝食は野菜ジュースとイチゴ、バナナなどを少しとお茶。昼食はとっている弁当600~800kcalくらいあると思います。夕食は450kcal~700kcalくらいまで、お酒は週に1日、ご飯は昼、夕ともに一膳平均で1500~1800kcal/日ですが、デスクワークが主な私には、これで十分のような気がします。これを実行しようとしたとき、空腹で倒れる、または気がとおくなるのではと思っていた私ですが、そんなことはありませんでした。また私の友人も飲みものを野菜ジュースにする(エネルギー量が比較的少ない)、ご飯を一膳にする、酒をひかえるなどで10kgくらい体重を減らした男がいます。彼いわく『肥っている奴は知らず知らずのうちに肥満する努力をしている』ということでした。

私はこの冬、特に2月は体の冷えることを恐れ夜はあまり歩きませんでした。体が冷えると免疫力が衰え風邪をひきやすくなると思ったのです。昼間は、冬の間風邪・インフルエンザなどの患者さんが多くくるし夜間のウォーキングは寒いこともありますが恐れていました。体重は多少増えてしまうと覚悟していましたが増えることはありませんでした。3月からのこの経験は私の観念のいくつかをくつがえしてくれました。そのひとつは食事は1日3度とらなければならない、これは育ちざかりの子供や多く筋肉を使う仕事をしている人たちは別だと思いますが、1度くらい食事を抜いても空腹で動けなくなることも栄養状態が悪くなって体をこわすことはありませんでした。

運動といってもトレーニングジムは通う必要もなくただ歩くことを増やせば結構運動になります。

また毎月晩酌をし、これで少しでもストレスの解消をし明日への活力にしていると思っていましたが、そんな事はありませんでした。毎月酒を飲むことなくストレスもあまりたまらず、生活できています。

肥り過ぎは糖尿病、高血圧、高脂血症の大元であり、これらの疾患は動脈硬化を惹き起し動脈硬化は心筋梗塞、脳卒中などの原因となります。肥り過ぎは今まで自分の持っていた先入観念をくつがえし『そうでなくても良いのでは』という発想の転換だったと思います。